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低反発枕!いまさら聞けない正しい向きと使い方

まここんにちは!まこです。
最近では、低反発枕の人気が高いようです。低反発枕は人間工学的にも優れていて、その素材の持つ性質を利用して、寝ている間の肩から頭にかけての部分に働く余分な力を上手に分散させてくれます。

快眠と枕には深い関係があることが知られています。「翌朝スッキリしないのはもしかしたら枕のせい?」と思っている人も多いのではないでしょうか。

こうした中、自分に合った枕の探し方として「低反発枕」が注目されています。ところが、こうした枕の正しい使い方を知っている人は意外と少ないようです。

枕で大切なのは「高さ」と言われていて、厚生労働省も快眠と枕の高さの関係についてコメントしています。そして、その高さを比較的調節しやすいのが低反発枕です。以下、まこの実体験を踏まえ、低反発枕について紹介します。

低反発枕とは、一定の圧力に対する反発力を低減することが可能な素材によって構成されている枕です。その特徴は低反発であるがゆえ、首から頭にかけてを柔らかく包み込むように受け止めることができるため、安定感、安心感があることです。

 まこが当サイトでオススメしている機能性枕についても、「低反発素材」の特性を活かしているものが多いです。しかし、間違った使い方をして、首筋や肩のこりなどを悪化させている人がいるのも事実のようなので、以下その機能と正しい使い方について紹介します。


低反発枕とは

低反発枕
低反発の素材(主としてウレタン)を使っている枕の総称です。低反発素材とは、文字通り反発力が弱く指で押しても、押した跡がしばらく残っています。反発力が弱いだけで弾力性がないわけではありません。一定時間放置すれば、もとの状態に戻ります。

反対に高反発の素材は、反発力が強いため、指などで押しても、離した瞬間にもとに戻ろうとします。どちらの素材も枕に使用されています。基本的に何れを選ぶかは好みの問題となりますが、まこ的に言わせてもらえば、高反発枕(反発力の強い枕)は寝ている時の適したポジショニングがピンポイントになる傾向が強くなるため、一般的に扱いが難しいといえます。従って、枕でお悩みであるならば、先ずは低反発の枕を使用して、自分の理想形を探すのが得策です。

低反発枕の利点は、その低反発な素材により肩から首、そして頭部の形に応じて変形し、包み込むように支えてくれることです。感覚としては、柔らかい窪みで頭部全体を支えて安定する感じです。更に、その素材も進化を続けているため、こうした素材を活用した様々な機能性枕が開発されています。

いずれにせよ、枕でお悩みであるならば、先ずは低反発枕(機能性枕)を試してみることをオススメします。



低反発枕の向きと正しい使用法

枕

枕の向き

 低反発の枕のデザインとして一般的なのが、図のように大小2つの山で構成されている枕です。一見すると、どちらの山も同じ程度に感じてしまう場合も多いのですが、横から確認すれば、大小の区別は簡単にできます。

そして低反発枕の正しい向きと使い方は、図のように基本的に大きい山の部分に「首」を載せます。例えば仰向けに寝た場合、敷布団と首の間に大きな空間が生じます。この空間を「大きい山」で埋めて頭を支えることになります。そして大きい山と小さい山の間に後頭部が収まります。もちろん、各枕の取扱説明書に記載されている内容で使用するのが大前提となります。極まれに、逆の使い方をしてしまうと、その枕が持っている機能が十分に発揮できない場合があるので注意してください。

但し、人によっては、低い山の方を「首」にあてがった方がしっくりくる場合もあるようです。これ以上は、好みの問題でもあるので、どうしても落ち着かない人は両方を試してみるのも一つの方法です。
スリープドクターズピロー

低反発枕のおすすめ機能!高さ調整が意外と簡単

低反発枕01
枕は高さ(床面と首の角度)が、とても大切とされています。しかし、低反発の枕は、その素材の特性を活かして、頭の向きや重さに応じて適度に沈み込むような仕様になっています。従って、高さの調整は使用者に応じて比較的簡単にできるよう設計されています。こうした機能が、低反発枕をおすすめする理由の1つといえます。

確かに、枕の高さは質の高い睡眠には重要なポイントなのですが、逆に神経質になり過ぎてしまう人が多いのが実情です。気にし始めると、たまらなく気になってしまうものです。先ずは、必要以上に枕の高さであれこれ悩むよりは、低反発枕が持っている「重さに応じで沈み込む機能」に身を任せて使ってみるのも自分に合った枕を探す効果的な方法です。

低反発枕と肩こりについて

肩こり
稀に、低反発枕を初めて使う人などは、沈み込みが考えていたよりも大きく感じることがあります。しかし、こうした場合は、今までに使っていた枕が高すぎること、もしくは硬すぎることが原因であることがほとんどです。沈み込みが大きいからといって、そのことだけを持って「自分に合わない枕」と判断してしまうのは軽々です。沈み込みの程度は、実際に使ってみないと分からないことが多いのですが、基本的に特別に体の大きな人でない限りは過度に心配する必要はないとされています。

やはり、最低でも2週間程度つかってみて以前の枕との目覚めの瞬間の違いを見極めることが大切です。稀に、低反発枕を使うことで、以前にも増して首や肩が凝ってしまうことがあります。しかし、こうした場合は原因が枕にあるのではなく、首や肩に何らかの疾患が認められる場合が多いです。早めに専門医に相談し、枕では解決できない根本的な部分の治療が必要です。

低反発枕の洗濯方法と寿命について

枕の洗濯
多くの場合、低反発枕や機能性枕の本体はウレタン製のため洗うことは難しいです。また、ウレタンは直射日光に当てると劣化が加速します。従って、風通しの良いところで陰干しになります。ただし、こうした枕には、必ず本体外側に純正のカバーが付いています。このカバーを洗うことで衛生状態は保てますのでご安心ください。

また、寿命については使われ方によっても、素材によっても実に様々です。一般的な素材の劣化を考慮すると、3年程度が限界と思われます。基本的に枕は毎日5~8時間程度使用されます。これだけ毎日使って、かつ直接肌が触れるものなので、想像以上に劣化の進行は早いです。枕は保証期間が1~3年程度設定されている場合が多いです。商品寿命の目安にしてくだい。

厚生労働省が枕の「高さ」について解説

厚生労働省eヘルスネット
上述している様に、低反発枕に限らず、枕の高さは快適な睡眠を実現させるうえで重要な要素です。例えば厚生労働省が運営する「eヘルスネット」には、枕の高さについて以下の記載があります。

ベッドマットや敷き布団と首の角度が約5度になるのが理想的といわれています。頸部のすき間の深さは人によって異なりますが(一般に1-6cm)、この深さに合った高さの枕を選ぶと首や肩への負担が少なく眠りやすいといわれています。

重要なことは、枕の高さとは寝ている間における首や肩にかかる負担を軽減することが目的であることです。そして、負担が少なければ少ないほど、快眠につながる可能性が高くなります。

こうした背景もあって、低反発枕は素材自体が頭や首の重さに応じて適度に沈み込むため、高さの調整が比較的簡単に行えると考えられています。

「まこ」の使用体験談

まこ
まこが普段使っている枕も低反発枕です。最初から低反発な枕を使っていた訳ではありません。以前は、高反発な枕を使っていました。なぜ?低反発な枕に変えたかと申しますと、その理由は単なる偶然です。特に、枕に不満があった訳ではなく、枕と睡眠の研究をするうえで、色々な枕を試している過程で偶然にも低反発の良さを知りました。

あるとき、低反発枕を試してレポートを書いてみようと考え、妥当なものを購入し早速、使ってみました。すると、今まで使っていた高反発枕よりも快眠感、熟睡感が得られたのです。高反発な枕にも満足していたのですが、低反発枕を試したとたんに「こっちの方が自分に合っている」と感じました。それからは、レポートを書くために別のものを試すとき以外は、ずっと使い続けています。

恐らく、まこ自身はそれほど寝相が悪い方ではないため、しっかりと首から頭を支えてくれる低反発枕の方が安定していて安心感もあり、眠りの質が高まるものと考察しています。皆さんも、仮に今の枕に特に不満がなくても、別の枕を試すことで新たな発見があるかもしれません。

低反発枕についてのまとめ

快眠
以上、低反発枕の向きや使い方について紹介しました。他でもなく、低反発枕は数ある寝具の中の一つです。その目的は、他の寝具と同様で「快適な眠り」を実現するためのものです。最終的には、各個人に合ったものを使うのが最適といえます。

しかしながら、その最適を探すのに皆さん苦労していることと思われます。もっとも避けるべきことは、間違った知識のまま、間違った方法で最適な枕を探そうとしてしまうことです。この状態を続けてしまっては、永遠に努力は報われず、最適な枕を手に入れることはできません。

一般的に低反発枕は専門家によって研究されているものが多く、機能的に優れているものもありますが、万能ではありません。もしかしたら、低反発枕はあなたには不向きな場合もありますので、決めつけないことも大切です。